嘘とホント

2001年3月13日
ほんのちょっとだけ前の話。

友達が遠くからやってきた。
なんでも、とある人に会いに来たらしい。
あ、もちろん僕じゃなく、他の人。

でも、その人に会うためにこっちに来た友達は、
結局その人には会えず終いだったらしい。

会う前には、向こうから頻繁に連絡を取っていたそうだ。
しかし、いざこっちに来てみると・・・
電話をしても、通話中。メールを出しても返事はなし。
「最初は通じていたはずなのに、どうして?」
と、不信に思った友達が、非通知でかけてみると、
なぜか今度は繋がって・・・

まあ、そんなこんなでなんだかんだと言い訳がましく色々な理由をつけられ、
それでも最後は「いい友達でいよう」と言う風に話がまとまったらしいが、

『わけあって、しばらく一人きりで考えさせて欲しい』

とのメールの後に、

『お前と電話してる時運転中で、人身事故を起こした』

なんてメールが来たら、びっくりするわな。

確かに友達は、「電話中いきなり切れた」と言っていたけど、
もし本当に人身事故を起こしたのなら、
切れる(切る)前に「・・・あぁっ!!」とか、
「・・・キキキィィィッ!」とか、
「・・・ゴン!!」とか聞こえそうなものなのに、
聞くところによると、全然普通に切れたそうな。

『今、警察で事情聴取されている』

とかになって来たところで信憑性は多少増したけれど、
それでもそれまでの胡散臭さは拭い去れない。
「本当は会いたくなかったんじゃないか?」
って疑問が湧いてくるのは、だから、ごく自然なことだろう。

もし嘘をつくなら、もっと上手な嘘をついて欲しい。
もし嘘をついたなら、それを嘘だと気付かせず、嘘をつき通して欲しい。
もちろん、嘘で塗り固めた人生なんて、
その後は嘘だけがどんどん肥大化して行くし、
もちろん、その嘘が嘘であるとばれた時には、
嘘のつきはじめよりも、周囲に与える影響は大きくなるのだけれど。

自分の身に起こったことじゃないけれど、
ついついそんなことを考えてしまった。
そしてもちろんその言葉は、自分がその人になった時に、
そのまま自分にも振りかかってくる言葉であるわけだが。
人は多分、歳を重ねるごとに、嘘が上手になって行くのだろう。
それが良いことであるかどうかは、置いておいて。
で、もちろんそれは、僕にも言えることであって。
その上で、果たして僕は、上手な嘘をつくことができるのだろうか?

・・・それが良いことであるかどうかは、置いておいて。

 
 
 

っつーかさ、運転中に電話するなよ。
「今運転中だから、後でね」
とか言えば済むじゃん。
もし運転中の電話で事故を起こしたら、
事故で怪我をしてしまった人はもちろん、
その電話の相手に心配もさせるし迷惑もかける。
貴方は上手な嘘の前に、常識を身につけてはいかが?

・・・貴方が誰だかは僕は知らないけれど。

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